センパイSTORY

センパイSTORY-伊渕 南々絵さん-

ケイコちゃんは、今自分のキャリアを考えている真っ最中だよね。

はい、まさに・・・・!
これからのキャリアをどうしていけばいいか、何が自分にできるのか、日々悶々と考えています。

そんなケイコちゃんに、紹介したいのが、伊渕南々絵さん!大学卒業と共に家業に就職し、明るくポジティブにお仕事をされているんだよ。

・・・気になる!

センパイSTORY

– 伊渕 南々絵さん –

山形県の高校を卒業後、東京の大学に進学。現在は、母が起業した「アルトバルーン」に勤務し、ブライダルコーディネートやバルーン装飾を日々プロデュースしている。父も広告代理店を営んでいるという両親それぞれが経営者である環境で育ったななえさんは、どのようなキャリア選択をしてきたのか、お話を伺いました。

// 小さい頃から探していた“自分の活かせる場所”

自分には何ができるんだろう。小学生の頃から、そう考えることが多かった。たいていのことは、人よりちょっと上手にできたけど、世の中にはもっと上の人がいる・・・。

「ピアノ」での経験が、そう考えるキッカケになったのではと、ななえさんは語る。

「私は、2歳からピアノを始めて、小学生の時にはコンクールで最優秀賞をとったこともありました。でも最優秀賞を受賞したのは1回だけ。他の賞をとることはできても、一番になる事はできなかったんです。ピアノの世界は、他に「天才」がいると気づいた瞬間でした。もちろん将来音楽家の道に挑戦する、という選択肢もありました。でも、もっと他の世界で、自分を活かせる場所があるのではと思ったんです。」

もっと幅広く世界を見てみたい

そして探してみたい。自分の居場所

// 経営者の両親がいたからこその経験があった

経営者の両親の元で育つという環境はどうだったのか。

「経営者の父母がいたからこそ小さい頃から多くの大人と接することができました。両親の知り合いの社長さんが家に遊びに来ることも多かったので、大人の話をたくさん聞いたり。ちょっと普通じゃできない体験ができたと思っています。

そんな環境は今振り返っても、とても良かったなと。父の会社の関係でCMに出演させてもらったり、母がバルーンの先生として自分の学校の体育館で巨大なバルーンを作ったり。高校生の時には結婚式の裏方の手伝いをしました。様々な経験ができたのは、家業故かもしれません。」

昔から両親が経営者であること(=家業がある)を、ポジティブに捉えていたというななえさん。

学生時代は家業を手伝うことも多かったが、だからといって、将来的にその会社をどうするか、誰が引き継ぐかということについては話したことはなかったという。

「将来、必ず家業を継ぐ!という気持ちはありませんでした。私は女の子で一人っ子だったこともあり、いろいろな場面で、選択肢を自由に与えてもらっていました。

大学進学の際も、山形の大学に行くよりも、広い世界を見てきて欲しい!という想いで、快く背中を押してくれました。

もしかしたら、この時どこか母の想いとして、継いで欲しいという気持ちがあったのかもしれません。でも、直接伝えられたことはなかったです。」

“山形を離れて、もっと新しい世界をみてみたい。”

そして、東京の大学へ進学することを決意した。

// 大学時代、ビジネス面白さのトリコに!

大学では、社会心理学部でビジネス心理学を専攻。特に、経営者の心理学を学んだ。大学のゼミの環境が、その当時のななえさんに大きな影響を与えた。

「専攻したゼミの先生が元コンサルタントの方でした。ゼミ活動の一環として経営者にインタビューする機会が多くあったのですが、先生の人脈から第一線で活躍されている経営者の方々にもお会いできました!その中で、スタッフとの向き合い方や業務効率化するために工夫していることなど、具体的な経営手法のお話を聞くことができました。こうしたインタビューを繰り返す中で、どんどん「ビジネス」自体に興味を持つようになりました。」

ゼミでの経営者との関わりが大きなターニングポイントになり、ビジネスという視点が、自分の中にできた時、改めて母の会社について考えたそうだ。

“学んできたことを、
家業で活かすことができるのでは…”

「母は約25年前山形で起業して、個人事業主として経営を担っていました。私に何ができるのかわからなかったけど、大学時代に学んだことを活かして、慣れ親しんだ母の会社をもっとよくしたいという想いも出てきました。」

それでも東京での就職も考えたという。

「東京で一般企業へ就職することも考えました。実際にいくつかの企業に面接もいきました。でも数年で辞めるかなと内心で思いながら勤めるというのは申し訳ない気がして。」

最終的に山形に帰ると決めた理由はなんだったのか。

「当時、母の会社には後継者という人もいませんでしたし、大学の活動の中で経営者の方々の話を聞く中で自然と、『もっと、何かできるんじゃないか』って考えたりもしていて、山形に戻るならやっぱり若いうちから地盤を築いた方がいいなと思いました。また、自分のキャリアとして、ビジネスや経営に携わりたいと考えた時、母が作った会社があるということは、恵まれた環境だと思いましたし、そこで学ばせてもらえれば面白いことができるんじゃないかと。」

“母の会社に入社を決意”

// 仕事を始めて改めて気づいた、スタッフへの感謝

ななえさんは、大学卒業と共に、山形に戻り母の会社に就職することを決意。アルトバルーンに入社してからは、一人のスタッフとしてパーティやブライダルの演出も手がけてきた。

実際に働いてみると、子供のころにお手伝いをしていた頃とは会社の見え方も変わってきたという。

「母はすごいなと思いました。ちいさい会社ですが、代表である母と何十年も一緒に仕事を続けて、支えてくれる人たちがいる。スタッフのみんながいないと成り立たない会社ですから、そう思われることってすごく大事だなと。」

入社当初は試行錯誤の毎日だったが、徐々に仕事を依頼してもらう嬉しさも感じるように。様々なイベントでの人との出会いが、ななえさんにプロデュースを頼みたい!として依頼に結びつくことも増えたそう。とても嬉しいことだという。

一方で、依頼を受けた時の嬉しい気持ちが、他のスタッフに伝わらない時「なんで喜んでくれないんだろう?」と思ってしまったこともあった。

「私は初めての仕事や、今までの規格以外の仕事もご依頼いただくことあるので、やはりスタッフのみんなにとって大変なことも(やりにくい事も?)多いと思います。私のモチベーションと、他のスタッフのモチベーションは違うところもあるかもしれない。それでも、みんながいてくれて今の会社がある。みんなに気持ちよく仕事をしてもらうために、気持ちの押し売りではなくて、「感謝の気持ち」を日々伝えることが大事だなと思うようになりました。」

実際に入社したことで、自分自身の仕事へのスタンスも変わってきたそうだ。

// 先輩経営者からの学ぶ、経営者としての心構え

「山形に帰ってきて、1年目は地元に帰ってきて楽しいな♫くらいでした。でも、2年目の頃から友人関係以外のコミュニティを作らなきゃいけないと思って、商工会議所が開く創業塾などに参加するようになりました。」

とにかく時間があれば面白そうなセミナーやイベントを探し、多くの考えに触れることを大事にした。特に、経営者の先輩方から経営者としてのスタンスや考え方を学ぶことを大切にしてきた。

「若手経営者の方から大先輩まで、いろんな経営者の方々とお話をさせていただく機会があります。倫理法人会や様々なコミュニティで、日頃の悩みから事業についてのアドバイスをもらえることが、すごく有難いですね。」 

まだまだ学びたいことがある。

「20代は経営の知識やマインドを中心に学ぶことが多かったと思います。ただ、実務的なところがまだまだで、これからは財務や法務、より良い組織にしていく為の勉強をしたいと思っています」

// 自分のやりたいことをどう家業に繋げるか

「この仕事はお客さまの喜びを直接感じることができます。バルーン1つで本当にすごく喜んでもらえるんです。でも、ブライダル業界は縮小傾向。現在母が代表なので、本当は私自身が5年後、10年後を語れる立場では無いけど、、、先のことを考えると、事業の中でプラスアルファを生み出さないといけないと思うんです。今の段階で具体的なものがあるわけではないですが、新事業を作るとかそういったことも考えていきたいと思っています。」

新しい事業にも挑戦してみたい。それはアルトバルーンのことを考えてのことだけではない。

「将来的には山形にUターンしたいと思う魅力の一つになるような会社を作って、地方に雇用を生み出していきたい。山形でも面白いことができる、そんな「場」を作っていきたいんです。プレッシャーもあるし、やるからには責任もあるけれど、『自分のやりたいこと』をどう家業に繋いでいくか、そういうことを、自分で創っていきたい。まあまだまだ、修行中ですけどね!」

後継者としてアルトバルーンの未来について語ってくれたななえさん。彼女が生み出す新たな挑戦に期待したい。

COMPANY

アルトバルーン
山形県山形市で、バルーンとアートフラワーで様々なイベントや、結婚式の会場の装飾・コーディネート事業を展開。

PROFILE

伊渕 南々絵(いぶちななえ)さん
1989年生まれ。山形市で生まれ育ち、山形北高等学校を卒業。その後、東京の大学に進学。社会心理学、ビジネス心理学専攻。2012年よりアルトバルーンに入社。ヤマガタ未来ラボのライター活動なども行っている


ケイコちゃん、お話聞いてみてどうだった?

やっぱり、「家業」を自分の強みとして活かしていこうと!という前向きな気持ちが、とってもいいなって思いました!!
ありがとうございました!