ツグカモTALK

B to B大企業の後継者、家業を深く知る鍵は副社長?!

学校の友達とは共有しづらいアトツギの悩み。
時間が解決してくれる問題でもなかったりするよね。

今回は、実家が従業員5,000人超の大企業。
家業を継ぐため一般企業で修行中のI君に
同じく家業を持ち進路に悩むツグムくんが迫ります


– PEOPLE –

聞き手

ツグムくん

家業を継ぐかもしれない、大学3年生。
将来やりたいことも特にないれけど、「継ぐ」にもなんだか乗り気になれない。
親から将来の話を振られると、口をつぐみたくなる、ツグムくん。
(好きな食べ物:つくね)

話し手

I君

父は従業員5,000人超の大企業オーナー社長。
家業を継ぐために一般企業で修行中のフレッシュマン。
(好きな食べ物:餃子)


01

跡取りとしての自覚

早速ですが、Iさんの家業についてサクッと教えていただいてもいいですか?

人材派遣や製造請負業を行っています。創業者は祖父で、現在は父が会社を継いでいます。
僕が継いだら3代目ですね。社員数は5,000名程度です。

規模感がすごいですね、大企業の御曹司は初めて出会ったので緊張します!笑

祖父から父とバトンが繋がっているわけですが、Iさん自身、そのバトンに気が付いたのはいつ頃だったんでしょう?

鮮明に覚えています。
幼稚園で親の仕事を紹介する事があって…
その時、「あれ、みんなのお父さんはサラリーマンなのに、うちは違う!」って気づいて。
幼いこともあって、周囲との違いに恥ずかしさを感じた記憶があります。

Iさんは、そういった家業の存在、周囲との違いを感じながら、将来についてどのように考えたんですか?

幼いころプロサッカー選手を夢見て、ひたすらサッカーに打ち込んでいたのですが、中学の頃にはなんとなく限界を感じてきていました。
その時期に、「そういえば親父が会社やってて、俺って長男だ」と、家業を継ぐことにリアリティをもちだしました。
そして高校生になって、創業者である祖父が他界した時に、家業の大きさやバトンを繋ぐことの大切さを改めて認識しました。

02

家業を知ることから始めよう

なるほど。そこから、将来、家業を継ぐことを具体的に考え始めるようになったんですね。
継ぐことに関しての悩みはありましたか?

いつ、どうやって継ぐべきかという悩みはありましたね。
新卒で家業に直接入るのか、別の会社に一旦就職するのか。
ですが、検討しようにも、事業内容については就活を始めるまでよくわかってなかったんです。

え、そうなんですか!笑
でも、BtoBの企業のことって普通に生活していると家業といえど、わからないものですよね。

はい、就活の時期に某就活支援NPO団体に所属していた大学の先輩にメンターとしてついてもらっていたのですが、先輩からは一旦外で勉強するのがいいのではないかとアドバイスをもらって。
でも、家業のことをよくわかっていないままに決断することには違和感があったので、父に相談したんです。すると、「じゃあ会社のことを勉強しよか」ということになって、副社長が色々と教えてくれることになったんです。

副社長!そんな上の方がついてくれたんですね!

そうなんです。副社長は、祖父の時代から働いていただいている方で、歳は重ねていらっしゃるのですが、父の依頼で僕の教育のために会社に残ってくださっていたんです。

周囲の温かさを感じますね…(涙)
副社長にはどんなことを教えていただいたんですか?

まずは基本的な事業内容や会社概要のことから説明を受けました。
話を聞くまで、僕の実家は普通の人材派遣会社としか認識していなかったのですが、本当は日本の「モノづくり」に貢献することを目的として、人材派遣や製造請負業を営む会社であることを教えていただき、家業に対する理解をさらに深めることができました。

また、副社長は創業者である祖父の気持ちを長い間身近に感じながら働いていてこられた方ということもあり、会社の歴史・変遷、創業者の想いなどを僕に伝えてくれました。

創業者の想い。代を重ねるほど、なかなか聞けるものではないですよね。それを聞いたとき、Iさんの中で心に響くものはありましたか?

それまでは、中途半端な気持ちで「自分が継ぐのかな?」という程度でしか捉えることができていなかったんですが、副社長が代弁してくださった祖父の想いを受け止めたときに、このままじゃダメだって責任感が強まったのを覚えています。
ただのドラ息子で継ぎたくはない。もっと努力しなくちゃ。自分にしかできない仕事がここにあるんだと身が引き締まりましたね。

Iさんが「継ぐ」を考える上で、副社長の存在がとても大きいものだったんだなと話を聞いていて感じました。

とてもありがたいですよね。
副社長には他にも派遣先の見学にも連れて行って頂いたり、多くを教えていただきました。そのおかげで、事業内容への理解を深めることができたこともあって、そのまま入社しようかなとも思ったんですが、最終的には、家業の顧問をしてくれていた方に、外で勉強した方がいいと背中を押されて、別会社で経験を積むことに決めました。

03

社員がもっと誇りをもてる会社にしたい

そういった相談ができる人が身近にいることは、家業を持つ人としては心強いですね!
最終的に、どういった進路に決められたんですか?

実家が製造業の請負等をやっているので、「モノづくり」を学ぶために某メーカーに勤めることにしました。

しっかり実家の業態を見据えながら、進路決められたんですね。しっかりしている…!(焦)
いつ頃、家業はどれぐらいで継ごうと思っているんでしょうか?

10年後ぐらいにはと思っています。
父からはよく、「早く社長変わってくれ」と言われますが、この10年間、経営者になるための勉強もしっかりやっていきたい。
そこでもし自分が成長できなくて、実家の会社に対して貢献できないようならば、別の人に継いで頂いた方がいいと思っているんです。
後継は目的ではなくあくまでも手段であって、会社やその関係者の方々のためになれないようなら、自分にその資格はないと考えます。

覚悟をもって修行されるということですね。
ご自身が継がれたら、家業をどうしていきたいっていう展望はあるんですか?

対外的には、今のところ、より良い社会の実現に向けた事業をしたい、くらいの抽象度でしかないんですが、組織という面では、社員の皆さんが自分の会社や仕事に対してもっと誇りをもって働ける会社にしたいと思っています!

とっても素敵な展望ですね!
これからの頑張りに期待ですね(笑)

インタビューはこれで終了です!
本日はありがとうございましたっ!

ありがとうございましたっ!!